現状の社会や組織の仕組みを支えている情報伝達法は印刷資料の情報伝達構造をもとに、それをコンピュータや電話やファックス等の情報機能で補完したものである。そのような情報伝達構造では会議による情報交換と決済を下におろしてゆく垂直構造の伝達方法が効率的であった。
それがIT技術とネットワークインフラにより、正確な情報が何時でも何処の誰とでもリアルタイムに交換可能となった。組織における基幹業務の遂行状況は伝票入力をもって記述され組織知としてまとめられるが、この新たなIT環境では、伝票入力は情報の海に繋がれた画面上で行われ、入力されたと同時にその入力されたデータはデジタル化され、その整合性がチェックされ、正確な行動記録としてリアルタイムで全社に共有される。そのように伝票がリアルタイムで処理されるときの組織運営空間は今迄のバッチ処理時代の運営空間とは全くパラダイムを事にするものである。ここに掲げた図はそのイメージを描いたものである。