フレーム A
我々の日常の行動は自分の心の価値観と興味に従って行われる。それをAフレームと呼ぶ。自分の意識がそのフレームに閉じこめられていると、違う意見を持つ外の人と対等の話が出来ず閉じこもりになり、他の人との共同作業が出来ない。他者と対等に話が出来、共同作業ができるためにはAフレームを抜け出したところに自分の視点をおいて話ができ、協調できる興味や価値観を見出せることが必要である。このAを取り巻く上位のフレームをBフレームと呼ぶ。人や組織がしっかりした日常の仕事をするためにはしっかりしたAフレームが必要であるが、そのような人や組織が協調した作業をするためには目的を共有させるためのBフレームが必要である。
フレーム B
このBフレームの例としては組織フレームがある。組織の全体をまとめるフレームをBと考えると、その下で行動する部や課がAフレームとなる。あるいは業界団体をBと考えると、その中で行動する各企業はAということになる(この構造は日本特有である)。それでうまくいった例はTQC運動である。しかしここでBフレームに閉じこもっていると、その内側はよくまとまるが、それを超えた外との対等な会話や共同作業ができない。それをするためにはCフレームが必要である。
フレーム C
企業は社会を良くすることで存在できる。大転換を迎えている世界では何が「良い」ことなのか、組織も改めて考えねばなないが、そのような場がCである。日常行動AはBやCのフレームと常時連動されながら動く必要がある。同時にBやCのフレームは変化する環境の流れと調和が取れているか常に検証されていなければならない。 そのためのブレーンストームコミュニティーが C-community である。
形式知はそれを支える意識フレームに沿って作られる。意識フレームと形式化された目標のようなものは対となって一つの共同作業空間を作る。
我々の仕事や会社はどのような社会を作るために存在するのかを常時考える組織